学生時代にE.H.カーの「歴史とは何か」という本を読んだ
ずいぶん難しくて当時はさっぱり意味がわからなかったが
その中にこういう一節があった
「毎日たくさんの歴史的事象が起こっているが、
歴史家が歴史的事象として取り上げない限り
それらは歴史的事実ではない」
どんな事象を歴史的事実とするかはその歴史家の歴史観による
だから歴史書を読む場合は、それを書いた歴史家がどういう歴史観を持っているのかを
しっかり理解しておかなければならない
この文章の意味がこの歳になってやっとわかった
例えば 毎朝テレビの番組
「今日知っておきたいニュース」のコーナーってのがある
十項目くらいのニュースが紹介されるが はっきり言ってどうでもいいものばかりだ
交通事故 煽り運転、異常気象、賽銭泥棒、高齢者の逆走、
外国の紛争、殺人事件、為替金融、熊猪等の害獣問題等々
政治家の汚職はよっぽどでないと報道されないし
アベノミクスの失敗、円高、消費税減税の必要性に至っては一切触れない
東京五輪や大阪万博等のビッグプロジェクトに関する不正汚職もアンタッチャブルだ
どうしても知りたいニュース
は、まず報道されないようになっている
これは新聞でも同じだ どうでもいいような記事しか載ってない
首相官邸付きの記者どもは記者クラブなんてギルドを組んで情報提供と引き換えに
閣僚の不正や政策ミスを見逃してやっている
宇多田ヒカルも「ビューティフルワールド」の中で歌ってる
新聞なんかいらない 肝心なことが載ってな〰︎い🎵
まさにこの感じ
ジャーナリズムがどうの、真実を報道する義務がどうのとマスコミはいうが
所詮新聞社もテレビ局も営利企業である 金儲けのためにやってるのだ
視聴率の高い番組を餌にスポンサーから広告料をせしめるのが目的
視聴率が取れるものなら、高いスポンサー料が取れるなら
左翼だろうが右翼だろうが知ったこっちゃない訳だ
つまりテレビ局や新聞社は、自分たちにに都合の良い情報しか載せないし放送しない
毎日いろんなことが起こっていて その中に見逃せない重大な出来事があっても
新聞やテレビが取り上げない限りニュースにはならないわけだし
そのまま見過ごされて無かったことにされてしまう
さらに言えば政府や権力者に都合のいい情報を(お金や利権と引き換えに)
選りすぐって国民に与えている
そうやってありもしない偽物の「今」が捏造され
その積み重ねで歪められた偽物の「歴史」が捏ち上げられていく
騙されんようにせにゃあいけんわい